熊谷に自家焙煎(ばいせん)コーヒーを提供するカフェ「HIKI CAFE(ヒキカフェ)」(熊谷市柿沼、TEL 048-507-7224)がオープンして3カ月がたった。
カフェ好き夫婦が開いたカフェ。美容院だった店舗を自分たちで改装し、白い壁やカウンター、小物類に至るまで「作ってないのは椅子くらい」というほど手作りした店内には、窓から優しい日の光が差し込む。テーブル席とカウンター席を合わせて18席、テラスに4席を設ける。
店内で自家焙煎するコーヒーは注文ごとにひき、一杯ずつハンドドリップで入れる。独特の風味や香りなど「面白そうなコーヒー」「今までにないコーヒー」など、その時々で生豆から仕入れ常時数種類のコーヒーを提供。自家焙煎豆の販売も行うが、「コーヒーになじみのない方にも気軽に楽しんでほしい」と飲みやすさを追求したオリジナルブレンド(430円)も用意。程よい苦みとすっきりした飲み心地でコーヒー初心者からも注文が入る。
「コーヒーだけでなく、食事ができるカフェにしたい」と話すのは店主の引木麻衣さん。きっかけは両親の作る野菜を使いたい、父親のカレーを広めたいという思いから。野菜をふんだんに使ったスパイスカレー(880円)はタマネギの甘みとスパイスの香りが特徴だが、マイルドで食べやすくグルテンフリーの一皿。このほか「喫茶店のナポリタン」(750円)や「日替わりサンド」(600円)などの食事メニュー、ビターチョコチーズケーキ(320円)、栗キャラメルのパウンドケーキ(280円)などのデザートメニュー、マサラチャイ(580円)や季節限定の自家製レモネード(380円)などドリンクメニューも用意する。
オープンから3カ月。近所の人やSNSで知ったという人が来店しているという。引木さんは「SNSや他店のカフェでつながった方が来店してくれたり、近所の方が『応援する』とチラシを配ってくれたりしてありがたい」と話す。
引木さんは「朝夕はゆったり静かな時間が流れているが、ランチタイムにはお子さん連れのママが集まったり、近所の方がコミュニティーのように集まるなどして、子どもも大人もカフェの時間を楽しんでいる様子でうれしい」と話す。「イベント出店やワークショップなども考えているが、一番は店舗に訪れてもらいたい。心を込めて作った店でくつろいでもらえれば」とも。
営業時間は9時~19時。火曜定休。