加須市うどんの日の6月25日、「手打ちうどん即売会」が加須文化・学習センター「パストラルかぞ」(加須市上三俣)で開かれた。
6月25日(ムジコ=無事故)の語呂に合わせ交通安全の啓発イベントが同時開催された
「加須市うどんの日」は江戸時代、市内の不動ケ岡不動尊總願寺から名物のうどん粉を贈られた館林城(現在の群馬県館林市)の城主松平清武が、同寺に送った礼状の日付(6月25日)にちなみ、2013(平成25)年に市が日本記念日協会に登録。うどんの魅力を全国に発信するとともに「加須市=うどん」を定着させようと条例に定め、これまでにもスタンプラリーや「うどんマップ」の作成、うどん釜の貸し出し、うどん寄席などPRイベントを展開してきた。
2014(平成26)年から毎年開かれている「手打ちうどん即売会」は市内19店舗から成る「加須手打うどん会」の会員らが手打ちうどんを実演、その場で味わえるというもの。「かきあげうどん」(一杯500円)と持ち帰り用のうどん(2人前400グラム=500円)、合計約千食分のうどんを用意した。
中でも手打ちうどんの実演に人が集まり、麺棒で広げ延ばし、折りたたんでトントンと包丁を入れていく様子に、「リズムが良くてつい見てしまう」「打ちたてが欲しい」と声が上がった。持ち帰り用うどんは販売開始から1時間足らずで完売した。
週3回以上はうどんを食べるという市内在住の60代夫婦は「イベントがあることは知っていたが来たのは初めて。野外で食べるのもいい」「自分でも(うどんを)打つし、お店で食べることも多い。うどんのイベントがあればまた来たい」と話していた。
加須手打うどん会の中村賢司会長は「加須のうどんは『手打ち』であること、各店がそれぞれに工夫していることが特徴。これからも活動やイベントを通じて『うどんのまち加須』を広め、地元の発展に貢献したい」と話した。