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埼玉の聖火リレーランナーに行田在住の由利貞男さん 発表74人中最高齢

埼玉県の聖火リレーランナーに選ばれた由利さん(88歳)

埼玉県の聖火リレーランナーに選ばれた由利さん(88歳)

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 埼玉県内の2020年東京五輪聖火リレーランナーが12月17日発表され、行田市在住の由利貞男さんが選ばれた。

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 行田市のランニングサークル「行田走友会」で長年会長を務めてきた由利さんは「東京五輪に何か関わりたい」と同サークルのメンバーらに薦められて応募。現在88歳。県内最高齢のランナーとして発表された91歳の候補者が、実際は66歳だったと訂正し辞退したため、県内の聖火リレーランナーとしては由利さんが最高齢となった。

 1931(昭和6)年生まれの由利さん。「幼少期から体が弱く運動も見学ばかり、いつか皆のように丈夫になりたいと思っていた」と話す。50歳を過ぎた際、時間に余裕ができて始めたというジョギングがきっかけで「行田走友会」に入会。会長も務めた。一時期は膝を痛めて医師に水泳と自転車を勧められトライアスロンにも挑戦、2004(平成16)年「彩の国まごころ国体」のデモンストレーションとして行われたトライアスロン大会で優勝を果たした。

 マラソンの魅力について、由利さんは「走っていると忘れていたことを思い出したり、ハッと気が付いたり良い考えが頭に思い浮かんだりする。走ることで道が開けることがある」と話す。推薦文を書いた同サークルメンバーは「88歳の今も現役でランナーとして走る由利さんは私たちの目標。由利さんはよく『仲間が宝』と話しているが、仲間を大切にする人柄もすばらしい」と話す。

 ランナー選出の連絡を受け、由利さんは「今まで続けられたのはたくさんの方のおかげ。米寿になって『こんなに元気で走ることができる』と皆さんに報告する機会に恵まれて本当にありがたい。聖火リレーは皆さんへの感謝の気持ちを込めて走りたい」と意気込む。

 聖火ランナーが行田市内を走るのは7月8日。ルートは国道128号熊谷羽生線の大長寺前から行田市郷土博物館までの区間。

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