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熊谷で「電子書籍」広がる 県内最多1万6000点、コロナ禍でも書籍に触れる機会を

熊谷市立熊谷図書館の公式サイトから「電子書籍」のページへ入ることができる

熊谷市立熊谷図書館の公式サイトから「電子書籍」のページへ入ることができる

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 熊谷市立熊谷図書館(熊谷市桜木町、TEL 048-525-4551)で現在、居住地を問わず利用対象者に貸し出す「電子書籍」サービスが広がっている。

 インターネットを通じて電子書籍を借り、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで閲覧することができる「電子書籍」。同図書館は2017(平成29)年7月~2018(平成30)年3月にかけて行った施設耐震化工事と同時に図書館システムを刷新、電子書籍を導入した。開始当初は市内在住者を対象に貸し出しを行っていたが、利用者からの要望や蔵書点数の充実を踏まえ、今年8月から市外在住者にも利用可能となった。

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 電子書籍が利用できるのは同図書館の利用カードを持っている人。熊谷市や深谷市、寄居町、行田市、鴻巣市、吉見町、東松山市、滑川町、嵐山町に在住・在勤・在学の人。また太田市、千代田町、大泉町に在住の人なら利用カードを作成できる。利用カードを持っているのは2020年9月30日現在12万4886人。ウェブ環境があれば24時間どこからでも利用可能で、貸出期間は2週間。期間満了後は自動的に返却となる仕組み。

 新型コロナウイルス感染症の影響で一時休館していた同図書館。緊急事態宣言以降、電子書籍のサイト訪問者も増え、利用者が100人を越える月もあったという。担当の飯島志保さんは「自粛時期から徐々に利用も増えている。図書館へ出向かずに本を選び、書籍に触れることなく利用できるのでコロナ対策にもつながっている」と話す。

 10月現在、県内で電子書籍の貸し出しを行っている公共図書館は9カ所。蔵書数は約200~8000とさまざまだが、同図書館の蔵書数は1万6000点以上で県内最多。毎月一定数購入し蔵書数を増やしているという。子育て中で忙しい人や来館が難しい人、通勤通学の人などに向けて育児や料理、時代小説、ハウツー本、話題作や新刊など幅広いジャンルを提供。飯島さんは「紙の本と電子書籍、それぞれに良さがあるので、形にこだわらず書籍そのものに触れる機会を持ってもらえればうれしい。コロナ禍で本屋さんにも図書館にも行けない状況にある方にも楽しんでほしい」と笑顔を見せる。「リクエストにもできる限り応えたい」とも。