
深谷市で12月24日、同市イメージキャラクター「ふっかちゃん」がサンタクロースに扮(ふん)して子どもたちの家を訪問しクリスマスプレゼントを配った。
ふかや市商工会青年部が企画した「サンタが家にやってくる」の取り組み。地域貢献活動の1つとして子どもたちに夢を与え「純粋な心を持った子どもたちにプレゼントを届けよう」と2004(平成16)年から毎年行っている。今回で17回目。今年は深谷市内の北部(岡部・豊里・八基地区)と南部(花園・川本地区)に住む小学3年生までの児童を対象に希望者を募集し、100件の家族にプレゼントを届けた。
「ふっかちゃんサンタ」がプレゼントを届けたのは、希望者の中からさらに抽選で選ばれた4家族。当日、玄関でサンタに扮した「ふっかちゃん」と対面した3歳の女の子と男の子は驚いた様子だったが、プレゼントを渡されると声をそろえて「ありがとうふっかちゃん」と笑顔を見せていた。保育園で配られたチラシを見て応募したという母親は「子どもたちが喜んでくれたので応募して良かった。サンタ姿のふっかちゃんもかわいかった」と話した。
当日は「ふっかちゃんサンタ」だけでなく、赤と白の衣装に身を包み真っ白なヒゲを付けた33人の青年部員のサンタが家々を回り「メリークリスマス、プレゼントを届けにきたよ」とプレゼントを配った。企画した山口悟司さんは「新型コロナウイルスの影響で地域の祭りやイベントが中止になり子どもたちの思い出となる機会が減っていたため、例年より配布エリアを広げて募集した」と話した。
募集要項にはサンタがプレゼントを届ける範囲はトナカイの運動能力の都合上、地区限定とし、コロナ対策に関する項目も細かく記載、感染防止に努め準備を進めた。山口さんは「コロナ対策として検温や手指のアルコール消毒、ヒゲの下にマスクはもちろん、33人のサンタは実施が決まってからの約1カ月、人混みを避け感染対策を徹底管理してこの日を迎えた。実際にプレゼントを手渡しして、子どもたちの笑顔と喜ぶ姿を見ることができてうれしい。やってよかった」と話した。