子育て世代包括支援センター「くまっこるーむ」(TEL 048-523-1066)が1月8日、出産・育児のためのオンライン相談受け付けを始めた。
熊谷市役所6階にある、明るい雰囲気の「くまっこるーむ」(写真提供=熊谷市)
熊谷市内に住む妊産婦や子育て中の保護者、家族に向けて子育てに関する情報を提供する同施設。さまざまな相談を受け付け必要に応じて関係支援機関と連携し切れ目のない子育て支援を行っている。同市こども課によると、年間の相談件数は平均800件を超え、2019年度は846件だったという。新型コロナウイルス感染への不安などから同センターに来ることが難しい利用者を支援するため、ウェブ会議サービス「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン相談事業を始めることにした。
オンライン相談は13時、14時、15時の3回を用意し、一人1日1回30分以内が原則。対象は0~18歳までの子どもを持つ熊谷市に在住の人と妊産婦。月曜~土曜の曜日ごとに母子保健コーディネーター(助産師)や子育て支援コーディネーター(保育士・栄養士など)が妊娠・出産・育児に関する相談や子育ての悩みや心配ごと、保育園、幼稚園についての相談などを受け付ける。Eメールによる事前予約制で相談日の3日前までに予約が必要。
子育て相談員の笠松典子さんは「新型コロナウイルス感染症の影響で、里帰り出産や産後周囲の協力が難しかったり子どもとの外出がしにくくなったりと、妊産婦や子育て中の保護者を取り巻く環境は大きく変わった。緊急事態宣言解除後の相談件数は予想以上だった。家で過ごす時間が増えたことでストレスが増し悩みや不安の声も多かったと思う。電話や来所することで発信できる人だけでなく、どうしたらいいのかと不安を抱える人に、相談方法の選択肢の一つとして知ってもらえれば」と話す。
こども課相談支援係の伊勢亀萌子さんは「市役所内でお子さんが騒いでしまうかもと気にしたり、出産直後の外出で不安になったりすることなく、普段の様子をオンラインで確認しながら相談できるのが利点。離乳食の悩みなら実際に食事の様子を見ながら、肌トラブルなら画面越しに症状を見ながらアドバイスができる」と話す。