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小川にサテライトオフィス 築100年の石蔵に木のぬくもり、週末イベントも

サテライトオフィス「コワーキングロビーNESTo(ネスト)」内を紹介する「あかりえ」の谷口さん

サテライトオフィス「コワーキングロビーNESTo(ネスト)」内を紹介する「あかりえ」の谷口さん

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 サテライトオフィス「コワーキングロビーNESTo(ネスト)」(比企郡小川町大塚、TEL 0493-53-6717)が小川町駅近くにオープンして2カ月を迎える。

築約100年の石蔵。所有者宅の庭脇と「小川町商工会」の間を進む

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 築約100年の石蔵を整備した同施設。駅から徒歩4分、役場通り「小川町商工会」の脇を進むと左手に見えてくる。蔵入り口の扉には「NESTo」のロゴを配置。名前は石=STONEを並べ替え、帰りたくなる巣=NESTのような温かい空間でありたいという思いを込めた。

 延べ床面積は約170平方メートル。壁面を囲む大谷(おおや)石や、見上げるほど高い天井の梁(はり)は以前のまま残して鉄骨で内部を補強。内装と家具には小川産木材を使い、電源や水回りを整えて広く活用できるようにした。

 平日9時~18時、メンバー登録で利用できるワークスペースは30席。樹齢100年の小川の杉を切り出した厚さ11センチの一枚板が並び、Wi-Fiや電源、プリンター室、8人用のミーティングルームも用意する。利用料金は2時間=550円、1日=1,100円、1カ月~年間利用、法人会員用プランも設ける(現在フリートライアル期間につき7月30日まで無料)。入り口左手の平日カフェ「F ALLONE(エフアローン)」はメンバー登録なしで利用でき、コーヒー、紅茶などドリンクや、クレープやパルフェなどデザートメニューを提供する。

 平日夜と週末にはイベントスペースとして貸し出し可能。料金は3時間=5,500円~。プロジェクターや音響設備もそろい、ワークショップや音楽ライブなどにも利用できる。7月10日から週末限定のカフェ「Brown Rice Cafe Weekends(ブラウンライスカフェ ウィークエンズ)」が出店。土日のみ11時~18時までオーガニック食材を使ったメニューやヴィーガンメニュー、自社製品「オーガニック焙煎玄米」のオリジナルドリンクやデザートも用意する。

 運営するNPO法人「あかりえ」の谷口西欧代表は、以前から石蔵を借りて企業研修や演奏会、映画上映会など実験的に利用してきた。「整備する前から素晴らしい空間だった」と谷口さん。2019年に小川町、竹中工務店と同NPOは森林資源や歴史的建造物、文化資源の活用を検討する連携協定を締結。活動の一環として昨年、石蔵を所有する三協織物と3者で「石蔵保存活用協議会」を立ち上げ改修整備した。町全体を1つのホテルに見立てて、石蔵はフロント=「まちのロビー」として、地域の自然や文化、人がつながる拠点となることを目指す。

 オープンから2カ月。ワークスペースにはフリーランスや役場職員が訪れ、利用者からは「集中できた」「落ち着く」「鉄骨と木と石がなじんでいて気持ちのいい空間」「照明がいい」などの声があったという。声楽家やギターなど演奏家が石壁の響きと空間に興味を示し、イベント利用の問い合わせも増えている。「自然の光が差し込む昼の時間帯もいいが、照明で表情を変える夜の石蔵は、落ち着いた大人の雰囲気がある」と谷口さん。

 林野が約50%を占める同町で、木から始まる地域循環を試みようとクラウドファンディングで賛同を募り、床暖房付き「薪(まき)ストーブ」を設置。小川町産の木を使い、底冷えする盆地の寒さに備える。谷口さんは「大谷石と木に囲まれたオーガニックな石蔵空間は、まるで自然の中にいるかのよう。都市の機能的だけど無機質な空間とは異なる、人が普段は使っていない動物的感覚のスイッチがオンになる『野生のワークスペース』となることを期待している」と話す。「ソファ席でくつろいだり、ストーブの火を眺めたりするのもいい。町民や地域のための施設。利用する皆さんで使い方を考え、自由に使ってほしい」とも。

 ワークスペースの営業時間は9時~18時。土曜・日曜・祝日定休。イベント利用などの問い合わせは「あかりえ」まで。メールと電話で受け付ける。

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