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熊谷で移動式子ども食堂 利用通じ「みんな誰かを助けている」

キッチンカーを紹介する奥野さん(手前)。以前開催時の様子

キッチンカーを紹介する奥野さん(手前)。以前開催時の様子

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 地域を移動して食事を届ける活動「移動式子ども食堂あい▽だいな~」(▽はハートマーク)が8月28日、熊谷市内で行われる。

当日提供するハンバーグ丼

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 運営は熊谷市で若者の自立や貧困問題を支援するNPO法人あいだ。2020年から熊谷市内で移動式子ども食堂をスタート。現在は毎月第4日曜にキッチンカーを持つ飲食店に食事の用意を委託し、市内各地で「移動式の子ども食堂」を開いている。

 当日昼の部は「さめじまボンディングクリニック」(熊谷市太井)、夜の部は「熊谷市民活動センター」(熊谷市曙町)を会場に「ハンバーグ丼」(昼夜)や「本格スパイスのタコライス」「チーズタコライス」(昼のみ)を数量限定で用意する。中学生までの子どもと妊婦は無料、高校生以上は600円。無くなり次第終了。同法人の予約サイトQRコードから事前予約申し込みができる。

 食堂名「あいだいな~」は、運営する「あいだ」の理念で「人と人のつながりを大事にする」「心は人と人の『あいだ』にある」に由来する「愛」と、熊谷地方の方言で話し言葉の語尾に付ける「~だいな=(~だね、~だよねという意味)」を組み合わせたもの。同法人副代表の奥野大地さんは「困窮者を減らそうとするのではなく、助ける側の人数を増やしたい。キッチンカーの飲食店が食事を提供し子どもたちを助ける。高校生以上の大人は食事を購入することで子どもたちや妊婦さん、キッチンカーの飲食店を助ける。子どもが親を誘って来場し、親が食事を購入すれば、子どももキッチンカーを助けることになる。ここに来ればみんなが誰かを助けている。人助けのハードルを下げたい」と話す。

 食事の提供だけでなく、会場で無人航空機(ドローン)操縦士による実演と操縦体験も行う。奥野さんは「夏休みは学校がなく、子どもたちはさまざまな問題に直面する。温かい食事を提供し、人とのつながりを持ってもらうことで助け合う場をつくり、問題を解消していきたい」と話す。「料理人が作る料理やドローンの実演、体験で、子どもたちに大人が働く姿を見てもらい、『お客さん』になる体験をしてほしい。将来の職業を考えるきっかけになれば」とも。

 開催時間は、昼=11時~14時、夜=16時30分~19時。

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