ネギの栽培から1次加工、販売まで一貫して行うネギ専門の青果卸「TFYグループ」(深谷市下手計)が長ネギの葉っぱのみを使ったアウトドア向けスパイス「POKENEGI(ポケネギ)」を発売して、1カ月がたった。
長年、ネギの出荷調整過程で発生するロス(ネギの葉っぱの部分)について、「ビタミン類が豊富で食べないのはもったいない」と考えていたという同社。「何か新しい食べ方ができないか」と試行錯誤を繰り返し、100%国産長ネギの葉っぱの部分のみを使って風味とうまみを凝縮した「ねぎパウダー」を開発した。自社農場や全国の契約農家から仕入れたネギを使い、新鮮なうちに加工し、香辛料をバランス良く合わせた。ポケットに入れ簡単に持ち運ぶことができる「ねぎ調味料」として「ポケネギ」と名付けた。
商品ラインアップは「POKENEGIねぎ塩コショウ味」のほか「ねぎ塩レモン味」「ねぎ塩和風味」「ねぎ塩洋風味」「ねぎ塩中華風味」の5フレーバーを用意。
板橋勇二社長は「老若男女問わず、キャンプ飯やバーベキューを楽しむ方にも使ってもらいたい。その日の食材に合わせて『今日はどの味にしようかな』と選ぶ楽しみも含めて楽しんでもらえたらうれしい」と話す。「各フレーバーの味のバランスはもちろん、開発から販売まで当社にとって初めての経験で周りの皆さまにアドバイスをもらいながら、なんとか販売にこぎ着けることができた」と話す。
50グラム入りで、価格は780円。キャンプ用品店「マックスキャンプ」(東京都)とアウトドア用品店「sotosotodays」(神奈川県)で取り扱うほか、Amazonでも販売する。