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熊谷西高校で「金融教育」授業 卒業生のFPが「資産形成」テーマに

授業の様子。ファイナンシャルプランナーの細田浩世さん

授業の様子。ファイナンシャルプランナーの細田浩世さん

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 埼玉県立熊谷西高校(熊谷市三ヶ尻)で1月23日、ファイナンシャルプランナー(以下FP)・細田浩世さんが「金融教育」授業を行った。

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 1月13日~23日、家庭科カリキュラムの一環として2年生全8クラスに行った特別授業。細田さんは「資産形成」をテーマに「金融とは何か」をはじめ、株式や債券について話した。生徒たちに「今、自由に使えるお金が5万円あったらどうするか」との問いを投げかけ、「自分で配分を考えること、お金の価値観を持つことが大切」と伝えた。

 2時間の授業で生徒たちは、投資の概念や種類、自分にとっての投資は何か、投資の先にあるものを考えることを学んだ。細田さんは「自分の人生にどれだけのお金が必要なのか、人生のシナリオを作り資産を作る、そのためにどうお金を作っていけばいいのか考えてほしい」と呼びかけた。

 家庭科の奥直子教諭は「成人年齢が18歳に引き下げられ、生徒たちはすぐに社会に出ることになる。進学のために奨学金を受ける生徒も多い。生活するにも夢をかなえるにもお金は不可欠。この特別授業が自分にとってのお金の価値、どうお金を配分していくか、作っていくかを考えるきっかけになったのでは」と話す。

 普段から金融教育インストラクターとしても活動しているという細田さんは、金融リテラシーの必要性を訴える。2021年に同校3年生を対象に行った特別講座「お金と人生に向き合う授業」をきっかけに今回、母校で教鞭(きょうべん)を執ることになった。細田さんは「今後も地域と母校の貢献になる活動を続けていきたい」と意欲を見せる。

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