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熊谷でアントレプレナーシップ教育プログラム アイデアと課題解決で起業家に近づく

小学3年生~6年生の計20人が参加したユニコーンスクール

小学3年生~6年生の計20人が参加したユニコーンスクール

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 アントレプレナーシップ教育プログラム「ユニコーンスクール」が12月17日・18日、八木橋百貨店(熊谷市仲町)で行われた。主催は「キョーリク」。

ワークショップ。プレゼンテーションの様子

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 小学生を対象にしたワークショップ。起業家について知り、行動パターンを学ぶことで、働くことやお金の大切さ、社会で活躍するために必要な要素「チームで働く力」「考え抜く力」「前に踏み出す力」を育てるのが狙い。

 地域の小学3年生~6年生の計25人が参加した。1日目は「起業家ってどんな人?」をテーマに、起業家について調べ、起業家の行動パターンを考察。自分の好きなこと、やりたいことを書き出して仲間と共有するなど、自分を知り仲間を知るワークとなった。2日目は「起業家になろう!アイデアを考える」をテーマに、各チームでプロジェクトを立案。やりたいことから新しいアイデアを考え出し、社会課題を調査。課題解決がビジネスにつなげられるようにまとめてプレゼンテーションを行った。

 プロジェクトは「空キレイプロジェクト」「ウォータープロジェクト」、「SRS(Sunny Rainy Solar)」「ジェリーバッグプロジェクト」の4つ。地球環境や世界の飲み水、エネルギーなどに着目し「やりたいこと」を掛け合わせたビジネスを提案した。

 子どもたちからは、「失敗を恐れずにまずやってみることが大事だと分かった。不便なこと、もっとよくしたいなと思うことをして、ほかの人の役に立てたらいいなと思う」(小3女子)、「アイデアワークシートの時、皆で相談して書いたのが楽しかった」(小3男子)、「将来はエステを経営したい。2日間で知らない子同士でも仲良くなって、自分の意見を話したり意見を聞いたり、楽しくクイズをしたりして、チームで工夫しながらできたことが良かった」(小5女子)、「学年が違う人とも仲良くできてよかった。まだ将来の夢は決まってないが、もし起業したいなってなった時に生かしたい」(小3男子)、「将来の夢はあるが、もしも、かなわなかった時に今日のことを思い出して、別の道を作れたらいいなと思う」(小6男子)、「みんなで協力すると色んな意見が出て良いなって分かった。将来は保育士になりたい。このことを子どもたちに教えたい」(小3女子)などの声があった。

 「短時間でここまでできるとは。予想以上だった」とキョーリクの原田勲社長。「どのチームも2日間で素晴らしい成長を見せてくれた。初めて顔を合わせたチームメンバーで、仲間同士のぶつかり合いもあったし、うまくいかないこともあったと思うが、最後のプレゼンまでやり切り、よくまとまっていた」と振り返る。「このワークショップで、一人一人が自ら考え色んな問題を自分事にすることを伝えたいと思っていた。子どもから『失敗するより、まず始めることが大事だと分かった』と、われわれが伝えたかったことがちゃんと言葉になって出てきたのでうれしい。今後も実践的な体験を企画していきたい」とも。

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