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深谷「笑カフェ」が5周年 元教員の店主、「悩み抱えずに話して」呼びかけ

「教え子が客として訪れ『先生』と声をかける場面もある。知らないお客さまは、どうして店主を先生と呼ぶのか驚いているだろう」と話す店主の吉井恵美子さん

「教え子が客として訪れ『先生』と声をかける場面もある。知らないお客さまは、どうして店主を先生と呼ぶのか驚いているだろう」と話す店主の吉井恵美子さん

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 岡部駅前の「笑(えみ)カフェ」(深谷市岡、TEL 048-598-8020)が8月18日、オープン5周年を迎えた。

深谷市内の小学校給食と同じレシピという「カレーピラフドリア」

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 JR高崎線「岡部駅」から徒歩1分の場所にある同店。店主の吉井恵美子さんは元小学校教諭。深谷市内の小学校に36年間勤めた後、同市教育研究所の教育相談専門員や教育委員を経て退職。子連れでも利用しやすく、子育てを支援するカフェを作りたいと、2018(平成30)年に同店を開いた。店内には食事をしながら子どもにも目が届くキッズルームを備え、子ども向けの本もそろえる。店舗面積は15坪。席数はテーブル12席、カウンター3席。

 メニューは「カレー焼きそば」(600円)「名物ふかやナポリタン」(750円)、「グリーンカレー」(800円)のほか「ケーキセット」(850円)、「コーヒー」「紅茶」(以上450円)「アイスカフェ抹茶」「アイスカフェイチゴ」(以上550円)「フラペリッチ」(600円)などのドリンク類も用意する。5周年記念メニューとして「カレーピラフドリア」を新たに登場させ、6年目スタートにちなみ666円で提供する。吉井さんは「子どもが安心して食べられるよう全て手作りしている。カレー焼きそばとカレーピラフドリアは学校給食のレシピを再現しているので、市内小学校に通っていたお客さまから懐かしいと言われる」と話す。

 オープン当初からNPOの子育て支援活動に協力していたという吉井さん。コロナ禍の影響で活動が難しくなったNPOが解散した後も、店には悩みを抱える子どもや子育てに悩む保護者が相談に来ていた。知り合いの教員や障がい者施設、地域包括支援センターから声がかかって相談に応じたり、障がい者の体験学習を受け入れたりしている。2020年からは支援センター(エンゼルの丘)と共同運営で「オレンジカフェ(認知症カフェ)」も月1回開いている。「オレンジカフェの日は、認知症患者やその家族が参加し、指先を動かす簡単な工作や体操をして交流する。情報提供や医療介護の専門家への紹介も行っている」と吉井さん。認知症の家族を介護する参加者からは「介護の合間の癒やしの場になっている。相談や情報交換ができて、不安な気持ちが和らぐ」との声があるという。「地域の子どもや親、高齢者、障がい者などの活動や見守りを通して、地域の人が集まる『コミュニティーカフェ』としての役割を担っていけたら」と話す。

 吉井さんは「皆さんに支えられて5年。たくさんの人が当店を巻き込んでくれたおかげで、地域の人とのつながりの輪が広がった。感謝の気持ちでいっぱい。これからも地域の人たちを見守っていきたい。悩み事があったら1人で抱えずに気軽に話してほしい」と呼びかける。

 営業時間は9時~18時。日曜・祝日、第2水曜定休。

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