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熊谷で商店街イベント「かみくまのじかん」 担い手発掘目的に企画

「型箱に入れず固まった豆乳をそのまま器に入れた寄せ豆腐がお勧め」と話す永楽屋豆腐店の八須大地さん(左)と雄介さん(右)

「型箱に入れず固まった豆乳をそのまま器に入れた寄せ豆腐がお勧め」と話す永楽屋豆腐店の八須大地さん(左)と雄介さん(右)

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 イベント「商店街マーケット『かみくまのじかん』」が9月23日、上熊谷商店街(熊谷市宮本町)で行われる。

秩父鉄道上熊谷駅の踏切から久保金物店まで南に延びる道路の両側に店が並ぶ上熊谷商店街

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 秩父鉄道上熊谷駅から南に延びる約100メートルの沿道に並ぶ上熊谷商店街。会員数は15人。高齢化と人口減少で空き店舗が増加し、現在営業しているのは8店となった。

 同イベントを企画した商店街会長の馬場員夫さんは「周辺には広場、公園、公民館、細い路地、空き店舗など、人が集まる場所に活用できる地域資源がある。地域の魅力を発信し将来の商店街活動を担うプレーヤーを発掘しよう」と話す。

 テーマは子どもから大人まで一緒に遊べる「まちの遊び場」。商店街と空き店舗を生かしたまちづくりを進める専門家が準備してきた。7月には、マーケットの企画アイデアを出し合うワークショップを開いた。商店街活性化に賛同する事業者や地元小中学生など20人が参加。金物店の店主から話を聞いたり、空き店舗を回ってワークショップを行う場所を検討したりしながらフィールドワークを行い、「子どもから大人まで楽しめる」4企画を決めた。

 駅前広場と空き店舗3カ所には米粉のマフィンやドーナツ、ホットドッグ、みそぱんベーグル、焼き鳥、クリームソーダ、自家焙煎(ばいせん)珈琲などの飲食ブースや、古着、手作りのアクセサリー、雑貨小物、「猫」の本などの販売ブース、10店が出店。空き店舗を含む10カ所を巡るスタンプラリーを行う。細い路地では、ダンボールを使ったワークショップ、公園の遊具にペンキを塗ってリニューアルを体験するDIYワークショップを予定する。

 永楽屋豆腐店の後継ぎという双子兄弟の八須雄介さん・大地さんは「熊谷駅から徒歩10分の商店街。多くの人に来てもらい周辺の店を知ってほしい」「スタンプラリーで空き店舗も見てもらえたら」と来場を呼びかける。

 馬場さんは「今、どの商店街も同じように空き店舗、後継者問題に悩んでいると思う。イベントを通じて商店街に興味を持ってもらい、空き店舗を活用して何かやってみたい、関わりたいという人が出てくれたら」と期待を寄せる。

 開催時間は11時~16時。

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