「上田礼子手織り展 羊たちからの贈りもの」が11月21日、「HALL EGG FARM(ホール・エッグファーム)」(深谷市櫛挽、TEL 048-585-6659)で始まる。
織物作家・上田礼子さんの作品展。ショールやコート、ワンピース、スカート、パンツ、タペストリー、テーブルクロス、バッグなど手織り作品約100点を展示・販売する。素材は、シルク、カシミヤ、ウール。
上田さんは「幼い頃、故郷・鹿児島の家に大きい織り機があり、祖母が毎日布を織っていた記憶を鮮明に思い出す。30代の頃、一枚の布に出合って織り布の世界へ引き込まれた」と話す。自らモンゴルへ生糸の買付けに行き、草木染めなどで糸を作るという。現在は寄居町に住み、アトリエを構えて手織り教室を開催。「夏休みには手織り体験会を開いて、地域や施設の子どもたちにものづくりの楽しさを伝えている」と話す。
上田さんは「知れば知るほど織りの世界に夢中になった。手先から織り上げた布は、着る人の個性を引き立てる面白さがある。タペストリーやテーブルクロスになり生活に彩りを与える。日々の暮らしを織り布が優しく包みこんでくれますように」とほほ笑む。「子どもたちには、体験してもらうことで、スマホやゲームの世界とは違う、手作業で完成させる喜びや達成感、心の豊かさを育んでほしい」とも。
21日は13時30分から、ファッションショーの開催を予定する。「新型コロナの影響で4年ぶり」と上田さん。友人や手織り教室の生徒がモデルになり、ピアノの生演奏をBGMに12人が織り布をまとい登場するという。モデルの男性は「教室で作務衣を作った。ショーではジーンズと合わせる予定。ストールなどを使って格好良く歩きたい」と意気込む。上田さんは「着こなし方や遊び感などを提案する。手織りの魅力を見に来てもらえたら」と呼びかける。
作品展の開催時間は11時~17時。11月25日まで。