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熊谷市役所近くに「hakoda茶屋」 あんバターコッペ、ソフト麺など懐かしい味も

店主の金子有佳さん(右)と父親の昇さん

店主の金子有佳さん(右)と父親の昇さん

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 カフェ「hakoda茶屋」(熊谷市箱田)が熊谷市役所近くにオープンして2カ月がたった。

ナチュラルテイストでそろえる店内のインテリア。カウンター2席、テーブル3卓7席を設ける

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 以前は洋服の丈幅調整や繕い、リメークをする「洋服お直し専門店 リフォームカネコ」だった同店。元店主の金子昇さんは「生活には支障ないが、年齢とともに視力低下でニットの作業が難しくなってきた。お客さまの大切な服を預かる以上、何かあってからでは困る」と閉店を決意した。娘の有佳さんが、「生まれ育った地元を活気付けたい。思い出の場所で父と一緒に何かしたい」と店舗をリノベーションし、カフェを開いた。有佳さんの娘2人も店に立ち、3世代で切り盛りする。店舗面積は約6.8坪。カウンター席2席、テーブル席3卓7席のほか、箱田通りに面してテラス席も設ける。

 スペインのバル文化をモチーフに、朝食、昼食、軽食、仕事帰りの一杯など、「朝から晩まで気楽に寄ってもらえるような店」「カフェよりもっと身近で、ふらりと立ち寄れる茶屋」をコンセプトに掲げ、地域の人が集まる「コミュニティーの場」を目指す。

 メニューは「あんバター」「たまご」「ポテトサラダ」など中身の具材を選ぶ「コッペパン」と「食パン」「ベーグル」(以上、単品=300円、ドリンク付き=550円)のほか、ランチタイムには「きのこパスタ」「ナポリタン」「豆腐ハンバーグ」「生姜(しょうが)焼き」(以上、ドリンク付き=850円)を用意。給食でなじみのある「ソフト麺」を使った「汁なしカレーうどん」「かけうどん」(以上、単品=300円、ドリンク付き=550円)、日替わりデザートもそろえる。

 学生の頃から飲食店でアルバイトをしていたという有佳さんが、毎朝パンを焼き、調理全般を担当する。昇さんが北海道産小豆を使って炊くあんこは和菓子店「出川屋」(末広)直伝。出川屋の店主と同級生という昇さんは「彼はあんこのエキスパートだと思う。後を継ぐつもりで教わった」と話す。コーヒーは、豆をひき、テーブルに提供するまでの時間を秒単位で調節してハンドドリップでいれ、「濃いめ」から「アメリカン」まで対応可能。

 オープンから2カ月がたち、学校帰りの学生や近所のお年寄り、犬連れのリピーターもついた。「犬の散歩途中で寄るのにちょうど良いらしい。犬仲間がいて口コミで広まっているみたい」と有佳さん。「朝から夕方まで通して開いているので、それぞれの時間帯でほっと一息ついてもらえたら。ゆるりと営業しているので気楽に寄っていって」とほほ笑む。

 営業時間は7時~17時。ランチメニューは11時~14時。日曜・月曜定休。

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