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行田・古代蓮の里の「千弁蓮」、今年も無事に開花 スタッフの手助けで

花弁数は2000~3500、花径は24~26センチの「千弁蓮」(画像提供=古代蓮の里)

花弁数は2000~3500、花径は24~26センチの「千弁蓮」(画像提供=古代蓮の里)

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 数千枚の花びらを持つ花ハス「千弁蓮(せんべんれん)」の開花を手助けする作業が7月8日、「古代蓮(はす)の里」(行田市小針、TEL 048-559-0770)で行われた。

「千弁蓮」をスタッフの手で開花させる様子(画像提供=古代蓮の里)

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 「千弁蓮」は、2000~3500枚に及ぶ花びらに包まれた花ハスの一種。花びらは淡い桃色で、中心へ近づくにつれて濃い紫紅色になる。花弁の多さから自然な開花は難しく、つぼみのまま開かなかったり、外側から開き始めても花の重さで茎が折れてしまったりするという。同園では毎年、スタッフが開花の手助けをして花弁を開かせ、貴重な花の姿を来場者に披露している。

 作業の様子はSNSにも投稿。同園を運営する「行田市産業・文化・スポーツいきいき財団」の古代蓮の里事業部・吉本梢主任は「千弁蓮はスタッフがつぼみの状態を見ながら開花させる。毎年、開花状況をSNSで発信しているが、今年はタイミング良く開花させている所を撮影できたので動画も投稿した」と話す。公式X(旧ツイッター)への投稿は7月8日で、昼過ぎになってから「千弁蓮」をスタッフの手で開花させる様子を撮影した動画と、幾重にも重なった花びらが開いた画像に、「人の手で花弁を開いてあげる手助けが必要な蓮(中略)珍しい蓮をお楽しみください」と添えた。

 吉本主任はその日の帰宅後、家族に「こんな花が咲いた」と伝えようとして投稿したXの画面を確認。「今までにないいいね数になっていた」と驚く。7月9日15時までに1万2000以上のリポストと3万3000以上のいいねが寄せられ、「人の手が必要とは」「なんと手がかかるお姫様」「初めて知った」などのコメントも見られた。

 蓮の名所として知られる同公園。42種類約12万株のハスの花が咲く。約2000年前にも咲いていた行田蓮が古代蓮池・水生植物園・水鳥の池の3カ所で見ることができるほか、世界の蓮園では中国・韓国・インドなど原産の20種類以上のハスを見ることができる。

 吉本主任は「世界の蓮園で確認している千弁蓮のつぼみは後4つ。タイミングが良ければ今後また開花や開花作業を見てもらえるかもしれない」と期待を寄せる。

 同公園は入園無料。駐車料金は500円。ハスの開花期はJR行田駅からシャトルバスが運行する。

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