スタンプを集めて足袋蔵のまちを巡るイベント「花手水(ちょうず)&足袋蔵めぐり」が10月5日、秩父線行田市駅周辺で行われる。主催は行田市教育委員会文化財保護課と行田市日本遺産推進協議会。
現在、行田市内では「行田花手水タウン特別企画2024」を開催中
日本遺産の足袋蔵や建物、花手水スポット、市民マルシェなど24カ所をスタンプラリーで巡り、足袋蔵の再活用や市民活動などを知ってもらう。
スタート地点は「日本遺産ガイダンスセンター(足袋蔵まちづくりミュージアム)」(行田市行田)、「忍城址(行田市郷土博物館)」(本丸)、「牧禎舎」(忍)、「行田窯」(佐間)、水城公園のマルシェイベント「ぬまのほとりであいましょう」(佐間)の5カ所。どこからでも参加でき、「スタンプカード」と「地図」を受け取って始めてもらう。
当日は、足袋蔵や建物など各スポットで、さまざまな催しを企画。元足袋被服工場だった「牧禎舎」では、「十二単(ひとえ)ショー&浴衣でまち歩き」と題して、浴衣の貸し出し、持込浴衣や着物の着付け、平安時代の衣装「十二単」の着装や着物帯の前結びショーを行う。「忍町アートギャラリー」では、アート作品の展示、手作り作品、古代米カレーとコーヒーの販売もある。
「足袋蔵ギャラリー門」では、書家「美連」さんがエコバックやハガキに好きな文字を書き入れる書道アートイベント「蔵から生まれたアートなセカイ」(500円~)を行う。元足袋蔵倉庫の「行田窯」では、市民活動団体のパネル展示のほか、移住定住コンシェルジュが相談に応じる「行田市移住・定住プロジェクト」を行う。「日本遺産ガイダンスセンター」2階のギャラリーでは「石川県の日本遺産」のパネル展示、「小川源右衛門蔵」でパネル展「八幡通のまち並みづくり」と酒屋の蔵に眠っていた販促グッズなどを販売する「蔵出しグッズ販売」を実施。「牧野本店」では、ものつくり大学の卒業制作と技能五輪全国大会入賞作品などを展示する。
「商工センター」では、金春流能楽師の山中一馬さんによるトークイベント「能と足袋」(14時~15時30分)と行田足袋販売会を同時開催する。同センターは押印スポットにもなっている。
スタンプを10個集めるとオリジナル缶バッジを進呈。24個全てのスタンプを集めた人には特別賞も用意する。記念品は、日本遺産ガイダンスセンターで配布する(10月6日16時まで)。
文化財保護課の酒井春彦さんは「日本遺産となっている足袋蔵は、まだ十分に周知されていない。市内外の人に行田市の蔵や足袋がうまく活用されていることを楽しみながら知ってもらうとともに、使われていないところを市民活動団体の活動や展示などを通して、新たな活用に発展させる試みにしたい。今後は蔵を活用したさまざまなイベントを開催し、後世につないでいけたら」と話す。
開催時間は10時~16時。参加無料。12月7日も行う。