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熊谷うちわ祭 疫病退散願い御神札配布 SNSでも「来年を心待ちに」の声

22日、八坂神社で関係者のみ参加して執り行われた本祭

22日、八坂神社で関係者のみ参加して執り行われた本祭

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 新型コロナウイルスの影響で諸行事が自粛となった「熊谷うちわ祭」の神事が7月22日、愛宕八坂神社(熊谷市鎌倉町)本宮で執り行われた。 

荒川区祗園会の奉納ばやし

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 毎年7月20日~22日にかけて行われる八坂神社大祭「熊谷うちわ祭」。今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け「神輿(みこし)渡御」と「山車屋台の巡行」「お囃子(はやし)などの音曲」、並びにそれに伴う諸行事を自粛。社殿での神事のみ行った。

 22日は宮司、祭員、大総代、各区町の総代長ら関係者が出席し「本祭」を執り行いおはやしを奉納した。年番の荒川区祗園会が奉納ばやしを奏で始めると、「聞こえる、始まった」「おはやしの音だ」と近隣の人も様子を見に来ていた。同祭りは「疫病退散」「五穀豊穣(ほうじょう)」を願う祭礼であることから、同神社では20日から参拝者に疫病よけの御神札を2000体限定で頒布した。

 3日間で例年約75万人が訪れる同祭り。まといを着た人が山車屋台を練り歩き、おはやしの演奏など賑(にぎ)やかに熊谷の夏を告げる風物詩として親しまれている。ツイッターでは「まさか今年見れないなんて、寂しすぎる」「今年は寂しい夏です」と祭りのない夏を嘆くコメントや「家にいてもお囃子が聴こえてくるそんな時間が大好きです。今年はそれがなくて正直寂しいけどまたその日が来るのを心待ちにしています」「昔はお囃子にも参加してましたー!夏の始まりを告げていたお囃子今年聞けないのが残念だけど来年を楽しみにしてます」「来年は平日休みを取って全部行きます」(以上原文ママ)といった来年の祭りに期待するツイートが見られた。

 本年度に続き次年度も年番町を努める荒川区の富田満大総代は「今年の難局を何としても乗り切り、来年は例年以上のお祭りを挙行できますよう努めていく。熊谷うちわ祭は疫病退散のお祭り。本年は社殿での神事を入念に行い、神威が広く行き渡った来年のお祭りをご期待いただければ」と話す。

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