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行田出身の五十幡亮汰選手が日本ハムからドラフト2位指名 母校訪問で在校生にエール

長野中学校の有山博之校長(左)と五十幡亮汰選手(右)(写真提供=行田市)

長野中学校の有山博之校長(左)と五十幡亮汰選手(右)(写真提供=行田市)

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 北海道日本ハムファイターズからドラフト2位指名を受けた行田市出身の五十幡亮汰(いそばたりょうた)選手が12月10日、母校の行田市立東小学校と長野中学校を訪問した。

在校生とキャッチボールに応じる五十幡選手

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 五十幡選手は1998年(平成10)年11月生まれの22歳。東小学校入学の頃、同校の校庭で見た野球に引かれ軟式少年野球チーム「行田東フェニックス」に入団。6年生の時には「東京ヤクルトスワローズジュニア」に、中学時代は硬式野球チーム「東京神宮リトルシニア」に所属。日本代表として「WBSC U-15ワールドカップ」に出場した。長野中学校では「野球の役に立つ」と陸上部に所属、第40回全日本中学校陸上競技選手権大会の100メートル(10秒92)、200メートル(21秒81)でサニブラウン・アブデル・ハキームさんを押さえて優勝した。

 当日は「ようこそ先輩課外授業」として東小学校では5.6年生141人が、長野中学校では3年生158人が体育館に集まり五十幡選手の話に耳を傾けた。市内の6年生が集まる連合運動会で人と競う楽しさを知ったことや、陸上部と野球の両立に協力してくれた家族への感謝、亡くなった母へ伝えていた「プロ野球選手になる」という夢を追い掛けてきたこと、プレッシャーに悩み自信がないときも努力をすることを忘れなかったことなどを話し、児童生徒らに向けて「夢や目標を持って。それに向かって努力していってほしい。結果は自分でコントロールできないかもしれないが、成し遂げるために努力を続けること、その過程が大切だと思う。努力の積み重ねが自分の自信につながる」と励ました。

 質問タイムでは友達との遊びや好きな教科などの質問のほか、「つらいときにはどうしたらいいか」「スランプをどうやって切り抜けたか」など夢を追い続けるための方法を問うものもあった。五十幡選手は持久走でスタート時に靴が脱げてしまい靴下のまま走って優勝したエピソードや、壁にぶつかって思い悩むことを含めてポジティブに考えることなどを話し「考え方一つで変わることができる」と伝えた。その場でキャッチボールに応じ、ボールを受けた生徒らからは「伸びがすごい」「同じボールなのに全然違う」「迫力半端ない」と声が上がっていた。

 五十幡選手は「今まではプロ野球選手を目指してきたが、新たに一流のプロ野球選手になるという夢を立てた。皆さんにも夢を持って頑張ってほしい」とエールを送った。

 市を通じて実現した同課外授業。長野中の有山博之校長は「信念を貫き、夢をかなえている先輩から生き方を学んでほしい」と話していた。

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