東京2020パラリンピック聖火の「採火式」が8月18日、羽生市産業文化ホール(羽生市下羽生)で行われた。
採火式は県内17市町で行われ、「火打石」を使った火起こしや棚田のかがり火を移すなど採火方法はさまざま。羽生市では市内の障がい者施設で製作した「絵灯籠(とうろう)」に手作りのロウソクを入れて火をともした。
コロナ対策で規模を縮小し関係者のみで行われた同採火式では、会場に集まった40人の参加者が見守る中、「夢」「希望」「大切な命」「長所を認め合う」「共生社会」などさまざまな思いを描いた20基の「絵灯籠」へ順に火をともし、最後に河田晃明市長がランタンに火を移した。「絆」の文字と好きな花の絵を描いたNPO法人ひまわりの利用者は「みんなで一緒に楽しく過ごしたい」と話していた。
採火した火は19日朝、朝霞中央公園陸上競技場の「集火式」で1つになり「埼玉の聖火」として各市町へ「分火」。熊谷広域圏の熊谷市と深谷市では同日13時からランタンにともして各地に展示する聖火の訪問イベント「東京2020パラリンピック聖火ビジット」が行われた。「埼玉の聖火」は19日夜、朝霞中央公園陸上競技場の「出立式」で東京都へ送り出す。