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行田市、防災行政無線でコロナ注意喚起 子どもら「本当につらい」「今度こそ」呼び掛け

市内152カ所に設置されている防災行政無線設備

市内152カ所に設置されている防災行政無線設備

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 行田市が現在、防災行政無線で市長や市民らが協力して新型コロナウイルス感染症の注意喚起を呼び掛ける取り組みを行っている。

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 以前から防災行政無線で新型コロナウイルス感染症に対する注意喚起を積極的に行ってきた同市。県内の陽性者数急増を受けて「行政だけでなく市民一丸となって感染症対策に取り組む必要がある」(危機管理課)として、より効果的な啓発に向け、8月2日から石井直彦市長や市職員、自治会連合会、医師会をはじめ、家庭内の感染防止に取り組む小学生・ジュニアリーダーを「感染防止リーダー」と位置付けて協力を仰ぎ、放送している。

 8月20日現在、放送は1日1回、12時15分に行っている。市内県内の感染者数急増による放送基準に基づき注意喚起するという。それぞれの立場で放送内容が変わり、児童は学校で「感染防止対策を学んでいる」と伝え、行田市ジュニアリーダーズクラブはコロナの影響で友達と自由に遊べず、楽しみにしていた行事も中止になり「本当につらい日々が続いている」と訴える内容。市内保育園保育士も「イベントなどの活動自粛、子どもたちと一緒に感染防止に努めている」と報告。それぞれに「感染症が一日でも早く終息するよう」「今度こそコロナを終息させて、以前のように友達や家族と過ごせるよう」「感染防止に取り組もう」と呼び掛ける。市内小学生児童は「自分だけじゃなくて、みんなも同じ気持ちなんだと思った」と話し、母親は「保育士の方や子どもの声で『困っている』『本当につらい』とそれぞれの思いが伝わってきた」と話していた。

 危機管理課の岡田安弘課長は「(放送内容について)今後も丁寧で聞き取りやすい言葉を選ぶとともに、市民の皆さまに共感いただける放送内容となるよう努めたい。市では防災行政無線だけでなく、防犯パトロール車両や、消防車両などを使った啓発活動も行っている。市民の皆さまには、ご不便をおかけするが、今後も感染拡大防止の取り組みに一層力を入れていただくようお願いできれば」と話す。

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