見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

熊谷・星川で「花活」 まちのにぎわい創出、花いっぱいで居心地の良い場所に

イベントやスタンプラリーが開催されていた星川周辺。親子連れが多く訪れた「花活」

イベントやスタンプラリーが開催されていた星川周辺。親子連れが多く訪れた「花活」

  • 63

  •  

 花を植えてまちのにぎわいを創出する「花活(はなかつ)」が5月18日、星川の親水広場周辺(熊谷市星川)で行われた。

春の花植えの様子

[広告]

 花と緑を愛する市民が集まって花を植え、一緒に育てる活動を通して、熊谷の中心市街地を流れる「星川」を花いっぱいの居心地の良い場所にしていく活動。2020年に行われたまちづくりプロジェクト「熊谷・街・妄想ワークショップ」の一環で花を植えたメンバーらが、「ワークショップで終わらせるのはもったいない」と市民活動団体「花活*」を立ち上げた。星川親水広場を中心に年2回(5月、11月)の「花植え」のほか、水やりや草取りをしたりと、その時にできる人が交代で行っている。

 当日は「春の花植え」が行われ、花活メンバーのほか、チラシやSNSで知ったという人など50人以上が参加。親水広場の川床に集まり、植物の専門家・堀久恵さん(花音の森)が植え替えのコツをアドバイスした後、花の色や組み合わせなど、思い思いの花苗を選んでコンテナに寄せ植えした。スコップを手に、「組み合わせを考えるのが楽しい」と前回も参加した女性。花好きという女性は「やっぱり花はいい。なごみます」と笑顔で水をやった。親子連れも多く見られ、花植えの後に水遊びする姿も見られた。

 「新しい試みも始まっている」と宮脇浩美代表。専門家のアドバイスで、植え替える花は全てを入れ替えず、茎と花を切って根の部分は残す方法を取り入れた。花苗を植えた後には、公園から運んだ枯れ葉や落ち葉を入れ、微生物の力で土を作るという。宮脇さんは「全て抜いて植え替えるのが当たり前だと思っていたが、土は大切な資源だと教えてもらった。落ち葉も利用することでより環境に優しい方法で進めていきたい」と話す。

 同会の活動目標は、花をきっかけに多くの人々が星川を訪れ、市民同士のつながりを生み出すこと。宮脇さんは「星川はまちの中心だが、昼間は特に閑散としていて静か。星川はもっとにぎわっていていいはずなのに、もったいないと思った」と活動のきっかけを振り返る。「花の世話をしていると、『何やってるの?』と通りがかった人が声をかけてくれたり、問い合わせがあったりする。皆やっぱり、星川が気になっていると思う。何かしたいと思ったら、気軽に花活に参加してほしい」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース