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深谷市で子ども議会 中学生視点で少子化や災害対策、地元PRなど幅広く

市内全11校から11人の子ども議員が集まった「子ども議会」中学生の部。子ども議長が進行した

市内全11校から11人の子ども議員が集まった「子ども議会」中学生の部。子ども議長が進行した

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 小中学生が参加する「子ども議会」が8月4日、深谷市役所本庁舎(深谷市仲町)の議場で始まった。

「子ども議会」中学生の部、傍聴席から

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 深谷市内の小中学校から選出された子ども議員が市長へ市政に対する質問を行う「子ども議会」。子どもたちが「まちづくり」について考え、意見を発表する体験を通じて行政や議会の理解を深めてもらうと同時に、子ども視点の意見を市政運営の参考とすることを目的に1979( 昭和54)年から始まった。これまでに深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」の誕生や小中学校のエアコン導入などは、「子ども議会」の提案から実現している。

 当日は中学生の部が開催され、市内全11校から1人ずつ11人の子ども議員が議場に集まり、張り詰めた雰囲気の中、議員たちは緊張した面持ちで発言台の前に立った。質問内容は、通学路の交通安全やコミュニティーバス「くるリン」の運行など生徒自身の生活に密接する質問から、SDGsや災害対策、環境整備などの具体的な取り組み、若者に魅力的な街、親世代子世代に魅力ある街づくりなど少子社会への取り組み、「渋沢栄一」「深谷ねぎ」の全国普及への取り組みなど、中学生の視点で幅広い分野の質問が相次いだ。

 事前に質問内容を確認した上で各担当部長、小島進市長が続いて回答。現状やこれまでの対策、現在準備していること、今後の予定などを説明した。途中休憩を挟んで11人の議員全員が質問を終えると、小島市長は「頂いた意見を受け止め、可能な限り実現したい。今日の質問を聞いて、皆さんがしっかり意見を持っていることを頼もしく感じた。今後も市に感じることがあれば、『市長への手紙』に送ってほしい」と呼びかけた。議会閉会後には、応援に駆け付けた「ふっかちゃん」と畠山重忠公キャラクター「しげただくん」と記念撮影を行った。

 議会は8日にも行われる。

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