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熊谷で野外イベント「FMクマガヤFES」 防災メディア広める

スタジオを飛び出し、会場からサテライト放送を行った(写真提供=河野拓)

スタジオを飛び出し、会場からサテライト放送を行った(写真提供=河野拓)

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 野外イベント「FMクマガヤFES Stay Tune 2023」が9月9日・10日、ショッピングモール ビッグベア駐車場特設会場(熊谷市代)で開催された。

トラックステージを設置して行われた「FMクマガヤFES」

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 熊谷市と行田市を放送エリアとして2019(平成31)年に開局したコミュニティー放送局「FMクマガヤ」。毎日7時から22時まで熊谷駅ビル「アズ熊谷」のスタジオから生放送で地域情報やまちの話題を発信している。災害時には避難情報などを伝える「防災メディア」の役割を担う。

 開局直後から新型コロナの影響が続いた同局。緊急事態宣言や外出自粛、時短営業などさまざまな制約がある中でもリスナーとパーソナリティー、スポンサーが放送を支えてきた。5年目を迎え、さらなる地域貢献と防災の意識向上を目的に初の野外イベントを企画した。

 当日は、「サテライト放送に防災」「ラジオをもっと身近に」をテーマに、1日目は12時~16時、2日目は11時~14時、サテライトで生放送。パーソナリティー5人が防災に関する内容で放送をつないだ。番組「ペットの車椅子~ワンちゃん、ネコちゃん、一緒に歩こう!!~」では、ペットの飼い主が避難所に持参する災害用グッズや、種類別の非常時対応などを話した。担当パーソナリティーの蓮沼千尋さんは「お客さんがステージの前にいて、反応が見られる環境で話をするのは新鮮だった。番組にお便りを下さるリスナーさんが会場に駆け付けてくれて、感激した」と話す。

 ステージライブは、9日=シンガー・ソングライターの三上隼さん、10日=DJ BuddhaFaceさんが担当。会場にはキッチンカーが並び、「楽しみながら防災を考えてもらおう」と埼玉県と熊谷市がパネル展示を行った。隣接する駐車場では「アウトドア」と「防災」をつなげて考える「クマガヤキャンプマーケット」も同時開催した。

 パーソナリティーの須永公人さんは「スタジオの中から発信しているだけでは分からないことがたくさんある。スタジオを飛び出して、多くの人に地元のラジオ局を知ってもらい、何かあった時にはラジオをつけて情報を得てもらえるよう今後もラジオ=防災を周知していく」と意気込む。「ラジオでまちを元気にする。もっと地域の人たちを巻き込んでラジオに関わってもらう機会をつくりたい。関わる人が増えることで地域の安全、防災にもつながる。FMクマガヤがあってよかったと思われるように、地域の人の役に立ちたい」とも。

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