熊谷ラグビー・国歌で応援する会が新たに結成した熊谷ラグビー合唱団が3月16日、熊谷高校(熊谷市大原)の音楽室で初練習を行った。
ラグビーワールドカップ2019日本大会で試合前、国歌を一緒に歌い「選手を応援しよう」と発足した熊谷ラグビー・国歌で応援する会。熊谷市で試合を行う6カ国のうちジョージアを選び、昨年8月に熊谷高校音楽部の協力を得て国歌演奏を収録し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開している。動画はジョージア本国でも話題となり、公開から約半年の現時点で2万ビューを突破。多国語での感謝のコメントが多数寄せられている。
合唱団の中心は、市内でベーグル店を営み、ラグビーロードランニングチャレンジも主宰する臼杵健さん。動画公開後の活動を相談された熊谷市市民活動支援センターが、臼杵さんを紹介。趣旨に共鳴した臼杵さんがSNSやくまがやサンタプロジェクトの仲間などに呼び掛けると、「歌いたい」という声が続々届いた。これを受けた臼杵さんが櫻井教諭に協力を要請して、オープン参加の初練習実現にこぎ着けた。
当日は団員30人近くが集合。櫻井教諭の指導と音楽部員のサポートで、9時から約1時間半の練習に励んだ。テレビ局の取材やラグビー応援歌「Go Forward」を歌う田中美里さんも駆け付け、急きょ同応援歌のコーラスもレパートリーに加えて練習された。
音楽部部長の小林純大(じゅんだい)さん(2年)は、「部員だけで歌った8月の収録と違って、多くの皆さんとだったので楽しく歌えた。まずは声を出さないと相手に届かないといつも部員で話し合っているので、初めてでも堂々と歌う合唱団の歌には学ぶ点が多い」と話す。SNSで知って参加した市内の俳優・依田哲哉さんは「みんなで歌うことが何より楽しかった。臼杵さんとは4月に開局するFMクマガヤのパーソナリティー仲間。熊谷でそれぞれがやっていることが、一つになる感じがいい」と話した。「1時間でこんなにうまくなるなんて」と練習中に驚きと称賛の声を上げたのは櫻井教諭。「難しい歌だが、動画で予習していたのも効果があったのでは」と話した。
臼杵さんは「次は対戦相手のウルグアイの国歌を歌う」と気勢を上げる。