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熊谷・妻沼聖天山周辺で「日傘」レンタル 「暑さ対策」例年より2カ月早く4月から

熊谷染の傘を持つ廣瀬さん

熊谷染の傘を持つ廣瀬さん

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 熊谷の寺院「妻沼聖天山」(熊谷市妻沼)と周辺商店街で4月18日、くまがや市商工会(熊谷市妻沼、TEL 048-588-0140)が日傘の無料レンタルサービス「えんむすび日傘」を始めた。

目印は店頭にある「えんむすび日傘」のぼり

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 「縁結びの神さま」として知られる同寺院を訪れる人に、暑さ対策日本一を目指す熊谷で門前町の情緒を感じながら商店街をゆっくり回遊してもらおうと2015年から始まった同サービス。

 商店街の協力店舗店頭20カ所の傘立てに番傘と熊谷染めの日傘計200本を設置し、貸出簿に記入すれば誰でも無料で借りることができる。昨年は300人以上が利用した。

 同商工会経営指導員の広瀬俊明さんによると、同サービスは例年、暑さが強くなる6月ごろから開始していたが、「年々暑くなるのが早まっている」として、本年度は4月から開始することにしたという。

 「どこで借りてもよく、どこの傘立てで返却してもいい。寺院の門前とあって、今まで盗難などないのもありがたい。粋な番傘は各サイズそろえているため、記念撮影にぴったりと好評をいただいている」と広瀬さん。「妻沼の公式縁結びキャラクター『えんむちゃん』など、全て異なる傘立ての絵柄にも注目してほしい。木枠も妻沼の作家が作った」とも。

 熊谷染めの日傘の図柄は、妻沼聖天山の宝物で埼玉県指定文化財の「紵絲斗帳(ちょしとちょう)」の図柄を使う。同文化財は、中国の嘉靖(かせい)年間(1522年~1566年)に作られた織物で、忍城2代目城主「成田長泰(ながやす)」が奉納した品という。濃い藍色の布地に紅色で鳥や雲の模様を織り込む。

 広瀬さんは「暑い熊谷で快適に町歩きを楽しんでもらえたら。当地を訪れた人と町の人たちをご縁で結べれば」と利用を呼び掛ける。

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