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熊谷の「Soba de Cafe とら吉」が7周年 手打ちそばと自家製スイーツを楽しんで

「そばは好みが人それぞれ、打ち立てゆでたての今できる一番おいしいそばを丹精込めて作っている」と話す東さん

「そばは好みが人それぞれ、打ち立てゆでたての今できる一番おいしいそばを丹精込めて作っている」と話す東さん

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 熊谷市のそば店「Soba de Cafe とら吉」(熊谷市肥塚、TEL 048-538-8990)が12月22日、オープン7周年を迎えた。

おすすめ蕎麦(そば)コース

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 石臼でひいたそば粉を使う手打ちそばとカフェごはん、手作りスイーツの店。店主の東聡明さんがそば打ちを学び、1年の修業を経て、2014(平成26)年に開いた。店名の「とら吉」は祖父の名前から。先祖から受け継いだ土地で店を開くに当たり、東さんは「先祖への感謝の気持ちを表している。先祖に見守ってもらえたら」と話す。

 店は熊谷バイパス近くにあり、白い壁とレンガが目を引く。店舗面積は約35坪。カウンター席4席、テーブル38席を設ける。店内は総漆喰、白木のテーブルが並び、窓から庭を眺められる。東さんは「多くのそば屋を食べ歩いて研究する中で、そば屋は女性が1人で入りにくいと感じ、女性が気軽に入れるカフェのような店にしたかった」と話す。2階はギャラリースペースで、絵や写真の展示などに利用できる。

 メニューは、「もりそば」か「かけそば」に前菜、天ぷらや自家製スイーツをセットにした平日限定の「とら子ランチ」(1,320円)、前菜、天ぷらをそれぞれ1種類ずつ増やした「おすすめ蕎麦(そば)コース」(2,200円)など。通常提供している九割そばを十割そばに変更(220円、数量限定)できるほか、つけ汁も、そばつゆ、肉ネギ汁、鴨つけ汁、グリーンカレー、トマトクリームなど変更(330円)可能。スイーツメニューは「そば粉のタルト」「シフォンケーキ」「ベイクドチーズケーキ」(以上495円)など。ケーキは妻、薫さんの手作り。店内でケーキ作り教室も開いている。

 東さんは「そばは奥が深く、打ち方などで店の個性を出せる。手打ちはそのときの心がそのままそばに表れる。毎朝そばを打つ前には心を落ち着け、静かにそばと向き合う時間を取っている」と話す。以前は仕入れたそば粉を使っていたが、そばの品質を上げるため、今年5月に電動石臼を導入。その日に使う分だけ製粉するようにした。そばの外皮に当たるそば殻を取り除いた「丸抜き」と呼ばれる状態のそばの実を製粉することで、十割そばも喉越しよく仕上がるという。

 7周年を迎え、来店客から「入りやすい雰囲気」「(石臼を導入してから)さらにおいしくなった」という声が届き、女性客や家族連れなどの常連客も付いたと東さん。「お客さまだけでなく、働いてくれている従業員や取引先も、たくさんある飲食店で当店を選んでくれたことに感謝したい。そばは『一生修行』といわれる。来てくれたお客さまに喜んでもらえるように手打ちそばをひたむきに追究していきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~15時。月曜定休(祝日は営業、翌火曜休み)。

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