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熊谷で喜歌劇「こうもり」 少年少女合唱団と高校生らプロと共演

来場を呼びかける熊谷少年少女合唱団のメンバーと原田さん(前列左から2番目)と関係者ら

来場を呼びかける熊谷少年少女合唱団のメンバーと原田さん(前列左から2番目)と関係者ら

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 喜歌劇「こうもり」の公演が12月25日、熊谷文化創造館さくらめいとで行われる。主催は熊谷出身のバリトン歌手・原田勇雅さんが座長を務める芸術家団体ムジカルダ。

プロの音楽家と地元の生徒児童や高校生らが共演する貴重な機会にもなっている

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 同作品は、ファルケ博士が友人のアイゼンシュタインと参加した仮装パーティーで、コウモリの格好のまま酔いつぶれてしまい、アイゼンシュタインに置き去りにされ、以来街の人から「こうもり博士」と呼ばれるようになってしまったことに腹を立て、仕返しを企てる物語。歌と踊り、風刺とユーモアのあるコミカルなストーリー展開で笑いを誘い、年末年始の風物詩として世界中で親しまれている。3部構成の作品を同公演では2部構成で上演する。

 地元熊谷でオペラを広げたい「熊谷を音楽・アートの街に」と活動するムジカルダのオペラ公演は昨年に続き2回目。出演は、アイゼンシュタイン=与儀巧さん、ロザリンデ=吉原圭子さん、オルロフスキー公爵=鳥木弥生さん、アデーレ=小林瑞花さんほか。指揮は江澤隆行さん。ファルケ役は原田さんが務め、原田さんが音楽監督を務める熊谷少年少女合唱団や県立熊谷高校音楽部のメンバー、熊谷市にゆかりのあるアーティストなども客演。客演が、プロの音楽家と地元熊谷の子どもたちが共演する貴重な機会にもなっている。同少年少女合唱団の柏崎舞花さんは「プロの熱量がすごい。音楽への情熱が伝わってくる」と目を輝かせる。

 演出の太田麻衣子さんは「原作は大人な内容だが、クリスマスに家族で楽しめるよう演出した。子どもたちは序盤から芝居に参加し、2部でパーティーの特別ゲストとして出演する。日本語で上演するのでセリフも分かりやすく、作品を知る人も知らない人にも、オペラを初めて見るという人にも、楽しんでもらえる」と話す。

 「国内外で活躍中の音楽家、オペラ歌手が出演する。素晴らしい皆さまとの公演にわくわくが止まらない。子どもたちには、自己表現を楽しんでもらいたい」と原田さん。「こうもりは私自身が初めて出演した作品。誰もが笑顔になれる作品なので、クリスマスに楽しく笑って新しい年を明るい気持ちで迎えてほしい」と来場を呼びかける。

 17時開演(16時20分開場)。料金は全席指定5,000円(高校生以下は2,000円)。問い合わせはムジカルダ事務局(TEL 050-3567-7067)まで。

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