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行田にラーメン専門店「支那そば くろ田」 細く長く、地域に愛される店に

「身体にじんわり染みるラーメンを」と店主の黒田さん

「身体にじんわり染みるラーメンを」と店主の黒田さん

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 ラーメン専門店「支那そば くろ田」(TEL 048-598-7300)が行田市忍にオープンして2カ月がたった。

肉と海老ワンタンが入る「肉と海老ワンタン麺」

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 黒だしと白だしのスープ2種類から選べる「支那そば」、「昆布水のつけそば」、「醤油雲呑(しょうゆわんたん)」をメインに提供する同店。「ワンタン」で知られる「八雲」(東京都目黒区)で経験を積んだ黒田正巳さんが店主を務める。

 メニューは、肉ワンタン入りの「支那そば(白・黒)」(880円)「味玉そば(白・黒)」(980円)「昆布水のつけそば(白・黒)」(1,000円)、肉と海老ワンタンが入る「肉と海老ワンタン麺(白・黒)」(1,100円)「昆布水のつけそば(白・黒)」(1,200円)など。基本のスープは、本かつお節、サバ節、ウルメ節やラウス昆布、アジ煮干し、カタクチイワシ、干しエビ、豚ひき肉、鶏ガラを使う。「白」は「清原醤油(しょうゆ)醸造店」の白しょうゆ(茨城県)、「黒」は「ちば醤油」の下総(しもうさ)しょうゆ(千葉県)を使い、「だし感を追究した一杯を提供する」という。「つけそば」には平打ち中太麺、ラーメンには全粒粉入りの細麺を使い、チャーシューは国産の豚ロース肉や鶏むね肉などを低温調理する。

 学生時代のアルバイトから調理に興味を持ち、ラーメンを食べ歩くようになったという黒田さん。東京煮干しラーメンの「せたが屋」で働くころには独立を考えていた。「食べ歩くにつれて、中華そば、しょうゆの奥深さに気付き、自分で作りたいと思うようになっていた。自然の素材は一つとして同じものはなく、入荷する食材、組み合わせ、少量単位で味が変わってくる。奥が深い。毎日同じことをしていても日々違う。その葛藤が楽しい」と話す。

 オープンから2カ月がたち、口コミを中心に来店客が増え、週末は特に行列になる。「数量限定で『ちぢれ麺』を始めた。今後は限定メニューで『背あぶらの生姜醤油(しょうがじょうゆ)」なども考えている」と黒田さん。「都内で物件を探していたが、ふと訪れた行田の街並みと人の温かさに引かれてこの場所に決めた。細く長く、地域に愛される店を目指したい」とも。

 営業時間は11時~15時、17時~20時30分。売り切れ次第終了。水曜、日曜は昼のみ。月曜定休。

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