深谷市が4月19日、オンライン医療サービスを提供する「Kids Public」と連携し、深谷市役所内で来所型の小児科オンライン診療を始めた。
医療機関は「さいたまこどもクリニック」の小児科専門医が担当する
日曜・祝日の18時~21時を診療時間とし、医師会の日中診療を補う同サービス。場所は深谷市役所内に設けた相談室(=オンライン診療受診施設)。看護師が対面し、専用機器を使って胸部聴診、喉や耳の中の撮影、血中酸素飽和度測定を行う。小児科専門医が遠隔でデータを確認した後、保護者のスマホで回線をつなぎ、ビデオ通話で診断内容を伝える。インフルエンザやコロナウイルス、溶連菌の迅速検査、薬の処方にも対応し、処方箋は薬局へデータ送信する。埼玉県のこども医療費受給者証があれば自己負担は原則なし。専用アプリによる事前予約制。
診療対象者は0~18歳の深谷市民2万21人。市は土曜夜間に中学生以下を対象に19時~21時でこども夜間診療所を、日曜・祝日は9時~12時、14時~18時で休日診療所を開いているが、休日夜間の診療体制が課題となっていたという。
小島進深谷市長は「県北地域の小児科医不足は深刻で、子育て世代から医療環境改善の要望が寄せられていた。昨年の試験運用が利用者から大変好評だったことが本格導入の決め手となった。子育て世代が安心して暮らせる環境整備の一助になることを願っている」と話す。
今年4月から施行された医療法改正で、医療法人以外も設置可能となった「オンライン診療受診施設」の制度を活用した。深谷市が場所提供と事業取りまとめ、「Kids Public」がオンライン診療施設設置、連携医療機関「さいたまこどもクリニック」の小児科専門医が診療行為を担当する。
「Kids Public」の橋本直也社長は「自治体が主体となり、公共施設を診療場所として オンライン診療を行う取り組みは日本初。オンライン技術は地域医療課題の有効な解決手段。来所型オンライン診療は看護師がサポートすることで、対面診療同等の質を提供できる」と話す。