深谷市でサトウキビの栽培と収穫体験の事業を手がける「EDIBLE GARDEN(エディブルガーデン)」(深谷市宿根、TEL 080-5907-4711)が4月24日、深谷産サトウキビのみを原料とする「深谷黒糖」を発売した。
販売は「とんとん市場深谷店」(深谷市上野台)営業時間は8時~17時
代表の隈元重幸さんは2008(平成20)年、勤めていた職場を早期退職し、出身地である鹿児島から深谷へ呼び寄せた母親に「故郷の景色を思い出させたい」とサトウキビ栽培を始めた。サトウキビは気温5度で成長が止まるため、寒さに強い品種を栽培し試行錯誤しながらノウハウを確立。2012(平成24)年ごろから始めた収穫体験には、年20~30件の申し込みがある。
今季収穫した深谷産サトウキビ約1トンのうち、400キロを静岡県掛川市大須賀地区の伝統的な砂糖「よこすかしろ(白下糖)」の生産と技術継承を行う団体に委託して、手作業で黒糖19.6キロに加工。県内初の黒糖生産販売にこぎ着けた。「ピュアな味に仕上がった」といい、隈元さんは「産地や作り手で味が全く違う。うちの黒糖は、深谷の土と気候が育てた『北風の味』」と胸を張る。
「これまで収穫体験にとどめていたが、ずっと前から黒糖として商品化したいと考えていた。亡き母の七回忌を前に商品化に踏み切った」と明かす。「思い出が詰まったこの黒糖を、深谷の人たちに味わってもらいたい」とも。
毎年好評の「にほんいちちいさなさとうきび圃場」での収穫体験は今年、10月からの受け入れを予定している。「収穫体験や黒糖作りを通して、子どもたちに農業の楽しさや食の大切さを伝えていきたい。深谷を『国内最北限のサトウキビ産地』として盛り上げていければ」と話す。
価格は100グラム=1,200円、200グラム=2,000円。合わせて60袋限定。とんとん市場深谷店(深谷市上野台)で販売する。