深谷市在住の「農業カメラマン」網野文絵さんの写真展「やさいのはな なんのはな?」が4月20日、深谷市役所本庁舎1階多目的ホールで始まった。
「知って、買って、味わおう」ををテーマに掲げて定期開催する野菜王国ふかや「花マルシェ」の企画展示。農業写真をアート的な視点で映す網野さんの作品の中から、花マルシェにちなんだ「野菜の花」を展示する。
「小さい頃から野菜が大の苦手だった」という網野文絵さんは、就職した種苗会社での広報・撮影業務でトマト農家に通ううち、熟すまで色が変わっていく過程や青い匂い、葉に触れると手が黄色く染まる感触に魅了され、野菜の面白さに気づいたという。「撮影後に食べた水切り栽培トマトの甘さが想像を超えるものだったことから、農家や品種によって味が違うことなどに気づき、さまざまな野菜を試すようになっていった」と網野さん。その体験から、「農業をアートとして伝えたい」という思いへつながり、現在は自らを「農業カメラマン」と名乗り活動している。
同展では、「普段店頭に並ぶ野菜ではほとんど見られない」「生産者だけが知っている」(深谷市担当者)という「野菜の花」をテーマにした写真8点を紹介。会場には、レースのように広がる花、鮮やかな色・凹凸の花など、色も形もさまざまな花の写真が並ぶ。写真のタイトル部分に、「なんのはな?」との問いを来場者に投げかけるパネルを配置し、花の名前をすぐに見せないクイズ形式。「問い」をめくると花の名前が見られる仕掛けになっている。「何の花だろう?と想像しながら写真と向き合ってほしい」と網野さん。
網野さんは「深谷に移住して1年。深谷=深谷ネギのイメージを超えて、トウモロコシ、ブロッコリー、長芋、大和芋、リーキなど多様な野菜が育つことに驚き、直売所や朝市で農家とのネットワークを広げながら撮影を続けてきた。地域の子どもたちが、自分たちの地元で作られている野菜について知り、もっと好きになるきっかけになれば。花から入ることで、食べるだけでなく育てることや農業への関心を持ってほしい」と話す。
4月26日に市民広場で開催する「農業王国ふかや 花マルシェ」(10時~14時)では、深谷市内で生産された農畜産物をはじめ、飲食販売などを行う。網野さんもブース出展し、写真集や手作り雑貨の販売を行う予定。
開催時間は8時30分~17時15分(最終日は17時まで)。入場無料。4月27日まで。