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熊谷で泥団子教室 農園の土を使い、子どもも大人も

出来上がった泥団子を手にする参加者

出来上がった泥団子を手にする参加者

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 農園の土で作る「泥団子教室」が3月19日、ライブハウス「ポンコツパーフェクト」(熊谷市成沢)で行われた。

半球の型に詰めた泥の表面に好きなものを乗せて、半球同士を合わせる

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 農薬や除草剤、化学肥料有機肥料などを使わずに固定種と在来種の種から穀物と野菜を作っている専業農家「百歳農園」が毎月開いている「カインドマーケット」の開催20回記念を祝う特別企画。泥団子アーティストの川上輝峰さんをスペシャルゲストに招いた。自身も2年前から農薬や肥料を使わない野菜作りをしている川上さんは「百歳農園の田畑にはたくさんの生き物が生きられる土がある。この土を使って泥団子を作りたい」とゲスト講師を引き受けた。

 泥団子の材料は百歳農園の土と井戸水のみ。ふるいにかけて石などを取り除いた土に水を混ぜて泥にし、おわんやカプセルなどの型にポリ袋を敷いて泥を押して固め、2つの型それぞれを挟むように合わせて型を外し押し固めていく。当日は午前と午後の2講座に合計18人(大人10人、子ども8人)が参加。押し固めた泥団子は、ポリ袋を外して霧吹きで表面を湿らし、空き瓶を使って削り成形した。参加者は丸くなった泥団子を手に、「泥遊びが面白かった」「幼少期を思い出した」と笑顔を見せた。泥団子作りに飽きてしまう子どももあり、大人たちが泥団子を仕上げる場面もあった。

 泥団子が完成するのは2日目以降。表面が乾いてきたら瓶の側面で擦り磨いて土を締めていく。川上さんが「ツルツルになってツヤが出たらピカピカ泥団子の完成」と説明すると、参加者たちは「絶対ピカピカに磨く」「大事にする」とやる気を見せていた。川上さんは「泥団子を磨いていると、無心になり心が落ち着く。サウナ道をサ道と言うなら、これは泥団子道。土ってすごい。もっと土に触れてほしい」と話す。

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