企業の地域貢献から地域課題の解決を考えるトークイベント「Gyoda Fun Meeting」が5月9日、シェアキッチン「Kate & soi(カテ・アンド・ソイ)」で行われた。主催は「シロのある暮らし」。
空き家活用や持続可能な暮らしを促進する合同会社「シロのある暮らし」が、毎年5月に「まちづくりや地域貢献に関する月間」として展開する企画展示「Do you have civic pride?」の一環。今年は地域貢献活動に取り組む会社をパネルで紹介し、生の声を届けようとトークイベントを企画した。
登壇者は「桝徳(ますとく)」の横森雅子さんと「ナスタ」の高橋幸弘さん(高=はしごだか)。代表の菅井幸子さんは「人を起点として地域貢献をしている点に注目した。就職や就労に関わる人を対象に、地域課題への向き合い方を届けたかった」と話す。当日は市内外から集まった参加者10人と交流した。
横森さんは、地域密着企業として「好きや得意を生かして“笑顔になる暮らし”があふれる地域へ」を掲げ、地域の女性に着目した事例を紹介。伊奈町で開催した女性対象の講座「わたしたちの月3万円ビジネス」を通じ、地域に仲間や活動拠点が構築され、新たな仕事が生まれた実績を紹介した。参加者からの「地域の範囲」という質問に、横森さんは「本社や配送センターがある大宮・伊奈町だけでなく、行田のものつくり大学とのコラボなど、県内で縁のある地域全て」と答えていた。
高橋さんは、ナスタが「就業時間の10%」を社会貢献に充てている背景を説明。行田市内での学童保育ボランティアや、耕作放棄地で育てた野菜を子ども食堂に寄付する取り組みなどを紹介した。社会課題の現場に身を置くことで、「社員が自分の仕事の価値を再発見し、当事者意識が芽生えた」と、活動が企業側にもたらした変化を報告した。
参加した大学生からは「企業の取り組みを聞いて視野が広がった」と声があり、市内在住の男性からは「地域貢献する会社は社内の風通しも良いと感じた」と感想があった。菅井さんは「地域課題解決につながるテーマを毎年発信することで、周知を広げたい。働きたい企業が地元に増えることは、移住や定住にもつながるはず。『当事者になればまちはより楽しくなる』という思いで活動を続けたい」と意気込む。
企画展示「Do you have civic pride?」は6月1日まで行う。(火曜・水曜・木曜定休)。開催時間は11時~16時。(最終日は15時まで)。