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熊谷で小学生がレモネードスタンド 「誰かの役に立つ」起業考えるきっかけに

「小児がんの支援にご協力ください」「レモネードスタンドOPEN」など書いたチラシを作り、配布した

「小児がんの支援にご協力ください」「レモネードスタンドOPEN」など書いたチラシを作り、配布した

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 小児がんのチャリティーイベント「レモネードスタンド×Unicorn School」が6月18日、熊谷駅直結のショッピングセンター「ティアラ21」(熊谷市筑波)3階の通路で行われた。主催はキョーリク。

イベントを通じて小児がんへの支援を呼びかけた「レモネードスタンド×Unicorn School」

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 小学生を対象に開講しているアントレプレナーシップ教育プログラム「Unicorn School」の一環として、ビジネスを実体験する企画。レモネードを販売して寄付を呼びかけたり、小児がんについて知らせたり、仲間と協力しながら活動することで、「誰かの役に立ちたい」「何かやりたい」という気持ちを育み、小児がん治療の発展を待ち望む「誰か」を救うことにつなげることを目的とする。

 当日は家族連れや学生などさまざまな世代が行き交う通路で午前と午後の各1時間、児童らは2グループに分かれて手書きのチラシを配り、お客さんを呼び込み、レモネードを用意して1杯200円からの寄付を呼びかけた。

 参加者は累計36人。「レモネードいかがですか」「寄付をお願いします」「ありがとうございます」との声が通路に響き、駅改札口付近から「元気な声が聞こえたから」と立ち寄った人もいた。参加した児童からは「チラシを渡すのが難しかった」「思っていたより声がかけられた」「ありがとうと言ってもらってうれしかった」「10人以上呼び込めた」「チラシはもらってくれたけどレモネードは飲んでもらえなかった」「1000円札を寄付してくれた」などさまざまな感想があった。

 小児がんは進行が早く即時入院が必要で、治療は長期間に及ぶ病気。厚生労働省によると、日本では年間約2500人がかかり、1歳~14歳の死亡原因の第1位になっている。レモネードスタンドの活動は、米国でがんと闘う少女が自宅の庭でレモネードスタンドを開き、「子どもたちを助ける治療法を見つけて」と病院へ寄付したことから世界各国に広がっている。主催したキョーリクの原田勲社長は「彼女が伝えているのは、工夫することで世の中が変えられるということ。このイベントでを通じて、誰かの役に立つことを感じてもらい、起業を考えるきっかけになれば」と話していた。「当初、販売目標は100杯だったが、予想以上に反応があり300杯以上提供した」とも。集まった寄付金は小児がん支援団体へ届ける。

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