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深谷で赤十字奉仕団「炊き出しサミット」 コロナ禍越えて4年ぶり

災害時用の高密度ポリエチレン炊飯袋に入ったご飯を配布する赤十字奉仕団

災害時用の高密度ポリエチレン炊飯袋に入ったご飯を配布する赤十字奉仕団

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 「埼玉県赤十字奉仕団炊き出しサミット2023」が10月29日、深谷ビッグタートル(深谷市上野台)で開かれた。

来場者に炊き込みご飯を配布する鴻巣市赤十字奉仕団

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 2014(平成26)年から毎年開催している「炊き出しサミット」。県内各地の赤十字奉仕団が集まり、普段から訓練している災害時非常食の炊き出しを行い、奉仕団の活動を県民にPRするとともに、非常食を食して意見交換を行う。2020年から新型コロナの影響で中止し、今年は4年ぶりの開催となった。炊き出し参加者や見学者を含め16団体から218人が参加した。

 炊き出し内容は、けんちん汁300食(熊谷市赤十字奉仕団)、炊き込みご飯300食(鴻巣市赤十字奉仕団)、おにぎり150個(寄居町赤十字奉仕団)、おにぎり200個(神川町赤十字奉仕団)、煮ぼうとう150食(深谷市赤十字奉仕団)の計1100食。このうち380食分は、当日同時開催していた「深谷市福祉健康まつり」の来場者にも配布した。災害時用の高密度ポリエチレン炊飯袋に入ったご飯や汁物を受け取った来場者は、「もしもの時、こんな熱々のご飯が食べられたらうれしい」「手を汚さずに食べられるのは衛生的」と感心していた。

 意見交換会では、各地域メンバーが入り交じって日頃の活動を紹介したり、炊き出しの準備や調理方法を説明したりした。深谷市赤十字奉仕団の吉田弘志委員長は「これまでおにぎりの炊き出しを行っていたが、避難所で一番おいしかったのはさゆだったと聞き、温かい物、深谷ならではの煮ぼうとうに挑戦した。時間がたつにつれ麺が汁を吸ってしまったのが反省点。次に生かしたい」と振り返った。熊谷市赤十字奉仕団の近藤隆子委員長は「一般市民への炊き出しイベントは4年ぶり。奉仕団の活動を発信していくことが大事だと思う」と話した。深谷市社会福祉協議会の山本祐介主任は「奉仕団は献血のイメージが強く、幅広い活動を知ってもらう機会が少ない。今後も炊き出しで幅広い年齢層にアピールし、奉仕団に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話す。

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