深谷市立明戸小学校の3年生が10月28日、飯塚商店(深谷市新井)のもやし工場を見学した。
総合的な学習の時間で行った特別授業。同校では年間通して「深谷ねぎ」の栽培学習を行っているが、地域について学ぶ対象を広げようと学区内にあり「深谷もやし」の商品名でもやしを生産する同社に協力を依頼した。
もやしの生産は1959(昭和34)年、先代が始め、2002(平成14)年に現社長の飯塚雅俊さんが継いだ。ミャンマーから輸入する小粒の黒い豆「ブラックマッペ」を発芽させている。飯塚さんによると細く長く、軸がしなやかで、歯触りと歯応えに特徴があるという。「太くするための化学物質を使わず、発芽時に生じる熱を生かして育てる」と説明する。見学については「子どもも明戸小の卒業生。お世話になった」と快諾。以前も2年生の「まちたんけん」で飯塚さんが工場案内したことがあったという。
長靴に履き替えて工場に入った児童は、乾燥した豆に触れ、豆を温水に浸して発芽を促し栽培室に移して成長するモヤシを興味深くのぞき込んだり、熱心にメモを取ったりしていた。雅俊さんは、時折クイズを交えながら、「発芽した豆は呼吸しながら成長するから、水に浸したままにせず引き上げる。光に当たらないよう暗所で管理する」と説明した。日々状態を観察しながら栽培する方法を伝え、「長く伸びる根も、商品の特徴の一つ、根や軸を傷めないよう、収穫や袋詰めは手作業で行っている」とも。
児童からは「どうやって食べるとおいしいか」「豆から何日目に食べられるようになるか」など、身近な食材が豆から育つ過程や食べ方を質問。雅俊さんの妻・泰子さんは「根っこの部分もおいしい。ひげ根も食べられる。みそ汁や鍋料理、炒め物、お好み焼きなどに使える」と回答し、「根はゆでるとだしが出て、汁がいいスープになる。だから根を切ってから調理するなんてもったいない」と根を残して調理する食べ方も伝えた。
同社が用意する栽培キットを使い、実際に学校で育てることになっている。児童からは「発芽して伸びたら終わりかと思っていたが、洗ったり、詰めたり、やることが多い」「早く育ててみたい」「できたら、皆で食べたい」という声が上がっていた。