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熊谷のかき氷店「慈げん」が書籍刊行 秘伝のレシピも収録

慈げん店内で書籍を手にする店主の宇田川和孝さん

慈げん店内で書籍を手にする店主の宇田川和孝さん

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 かき氷店「慈げん」(熊谷市宮町)店主の宇田川和孝さんが6月26日、神楽坂かもめブックス(新宿区矢来町)で書籍「真夏も雪の日もかき氷おかわり!『慈げん』が人を熱狂させる5つのたくらみ」の出版を記念し先行販売イベントを行った。

「真夏も雪の日もかき氷おかわり!『慈げん』が人を熱狂させる5つのたくらみ」(小学館)

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 7月3日にオープン20年目を迎える同店。熊谷名物「フライ」店として営業を開始し、熊谷うどんの販売を始めてからはうどん店として人気を呼んだ。かき氷は当初夏のみの販売だったが、かき氷好きの客が喜ぶメニューを考案しようと新メニューに挑戦し続け、2011(平成23)年ごろからかき氷専門店となった。現在はかき氷好きが全国から訪れる「かき氷好きの聖地」として知られる。

 店主の宇田川和孝さんによると、節目に何か残せればとの思いから書籍刊行を決めたという。同書は、季節ごとのかき氷写真のほか、店主を中心に、スタッフ、常連、他店の店主、関係者など、120人以上に取材し、開店当時の秘話、コラム、秘伝のレシピ、常連客へのアンケートなどを収録する。小学館の同書担当編集者、大野美和さんは「圧倒的な魅力を作る仕掛けと工夫が詰まった本」と話す。

 先行販売イベントには「慈げん」ファン130人が参加。イベント限定のかき氷を食べたほか、店主のミニトークショーで盛り上がった。参加者の一人は「週に1~2回は必ず行く大好きなお店。書籍には自分がSNSにアップした写真が掲載された。思いが詰まった一冊に携われて幸せ。宝物にしたい」と話す。

 「たくさんの人の協力で中身の濃い本ができたと思う」と宇田川さん。「これから店を始める人たちの参考になってもらえれば」と笑顔を見せる。

 価格は1,500円。全国の書店やインターネットで販売する。

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