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熊谷で働く女性紹介するフリーブック発行 人と人つなぐ冊子に

「女性を応援したい」と冊子制作を企画した羽賀さん(中央)とプロジェクトメンバー

「女性を応援したい」と冊子制作を企画した羽賀さん(中央)とプロジェクトメンバー

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 熊谷市の女性61人を紹介するフリーマガジン「この街で生きる『好き』を仕事にした女性たち KUMAGAYA」が3月8日、発行された。

フリーブック「この街で生きる『好き』を仕事にした女性たち KUMAGAYA」の女性たち(画像提供=ATSURAELU)

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 ビューティーサロン「SMILE」(熊谷市桜町)を経営する羽賀登喜子さんと5人のメンバーを中心に制作した。以前から「女性を応援したい」と思っていた羽賀さんが、新型コロナ禍の中でその思いが強くなりメンバーに声をかけ、半年かけて発行にこぎ着けた。

 小規模店舗を経営する20~50代の女性を写真入り見開きで掲載。人物に焦点を当て、「今の仕事を始めたきっかけ」や「熊谷の魅力」「人生のターニングポイント」「落ち込んだ時の乗り越え方」など8つの質問を投げかける。羽賀さんは「さまざまなことを乗り越えて来た人の言葉はポジティブなメッセージであふれている。女性オーナーの言葉からパワーをもらってほしい。発見や共感がきっとあると思う。読んでその人に会いに行ってほしい。人と人をつなげる冊子になれば」と話す。「プロジェクトを通じてたくさんのすてきな方に出会えたことが何よりうれしい」とも。

 「掲載に協力してくれた皆さんのおかげで価値のある冊子が出来上がった」と話すのはフリーアナウンサーの山本あやめさん。デザインを担当した「AK・design」の熊谷明美さんは「皆さんの文章を読んで感動して、泣きそうになりながら編集した」と制作を振り返る。プロジェクトメンバーで空中系エクササイズスタジオ「amahare studio」の秋山真紀さんは、知人がこの本をきっかけにやりたいことを始めようとしていると明かし、「皆さんの言葉が枝分かれして、見えないところで背中を押してくれている」と話す。チアダンススクール・チーム「Rapora」の依田美都里さんは「本を読んで『ああ、私だけじゃない。皆頑張ってるんだ』と励まされた。プロジェクトをきっかけに横のつながりができ、一緒に熊谷を盛り上げていければさらにまちが楽しくなると思う」と笑顔を見せる。

 デジタル媒体ではなく冊子にしたのは「何度も読み返してもらいたい」という思いから。羽賀さんは「仕事を頑張っている人、不安や悩みを抱えている人、女性にも男性にも、幅広い年代の人に読んでもらえたら。掲載をきっかけにゆるくつながり、お互いに意見を聞きながら今後も何かの形で活動していきたい」と意気込む。「今回は小規模店の女性オーナーが対象だが、企業で働く方、フリーランスの方、他にも好きを仕事にした女性は大勢いる。何か応援できれば」とも。

 B5判、128ページ。各掲載店のほか、八木橋百貨店、ユニクロ熊谷上之店、熊谷市役所、県立熊谷図書館、市立熊谷図書館、熊谷スポーツ文化公園「熊谷ドーム」、熊谷文化創造館「さくらめいと」、市内カフェなどにも設置予定。今月19日には熊谷駅で配布する。

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