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行田「昔ばなし」語り部の会が15周年記念公演 14話を生の声で

創立15周年記念公演会への来場を呼びかける忍の行田の「昔ばなし」語り部の会のメンバー

創立15周年記念公演会への来場を呼びかける忍の行田の「昔ばなし」語り部の会のメンバー

 市民団体「忍の行田の『昔ばなし』語り部の会」が9月27日、忍・行田公民館(行田市佐間)で創立15周年記念公演会を行う。

忍の行田の「昔ばなし」語り部の会の創立15周年記念公演会

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 行田市とその周辺地域の伝説や史話を口承でつなぐ同団体。2011(平成23)年の発足以来、市内の観光案内所や学校、公民館などで出前公演を行い、月に一度「語り部養成講座」も開いている。現在13人の語り部を中心に活動を展開。同会の小久保亮子副代表は「15周年という節目に舞台に立てるのは、地域の皆さまのおかげ。記念公演会に向け、さまざまな場で語り手としての実力を磨いてきた。語り部一人一人の生の声で、情景が目に浮かぶような昔話の魅力を届けたい」と話す。

 当日は、語り部13人が同会刊行の「忍の行田の昔ばなし」全81話の中から14話を披露する。演目は多岐にわたり、忍城や成田氏にまつわる昔話は8話展開。同市に伝わる、忍城水攻めの際、婦女子が一夜で掘り上げたという「笄堀(こうがいぼり)」をはじめ、怪物となって成田長泰(ながやす)を苦しめた狐(きつね)を祀(まつ)った「二の丸の稲荷」の伝説、戦国時代の政略に裂かれた成田氏長夫妻の別れを描く「縁切橋と涙橋」のほか、熊谷市にある成田家菩提寺の由来となる「龍ヶ淵」などを語り継ぐ。

 地域に根差した昔話も6話語り伝える。同市須加に伝わる「帰りたかった仏様」は、江戸へ迎えた阿弥陀仏が元の須加の地への帰還を望む不思議な伝承で、4人の語り部による掛け合いと琴の生演奏で届ける。同じく琴を交える「古代蓮物語」では、思い合う男女の悲恋の末に、時を経て出土した剣と共に古代蓮が蘇るロマンを語る。万葉集にもうたわれた同市埼玉の小埼沼に伝わる母の悲劇と恵みの雨を描いた「小埼沼の伝説」なども届ける。

 同会は、2022(令和4)年に、創立10周年を記念し、冊子「忍の行田の昔ばなし」を発行したほか、2024(令和6)年には語り部が出演する無料貸出しDVDを作成するなど、郷土の歴史継承に貢献してきた。同会の平井ユリ枝代表は「私たちは伝説や史話を基に日頃から切磋琢磨(せっさたくま)し伝承活動を行っている。その成果と頑張っている姿を見てほしい。活動の継続を胸に、今後につながるような公演会にしたい」と意気込む。

 12時30分開場、13時開演(16時終了予定)。入場無料。

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