「くまそう市民公開講座 認知症3DAYS第2弾」が2月10日～12日、八木橋百貨店8階カトレアホール（熊谷市仲町）で行われる。

前回講座の様子「認知症はけっこうよくなる」

　「予防」を含めた認知症診療に力を入れている熊谷総合病院（熊谷市中西）が、「認知症の知識の普及と認知症予防取組みの啓発」を目的に企画。脳神経外科の医師鴫原良仁さんを講師に「認知症」と「生活習慣病」との関係性など、認知症に関する幅広い知識を提供する講座で、昨年12月に続いての開催となる。

　1日目は、主に「認知症はまだ先の話」と思っている40代、50代を対象に「認知症とは何か」から始め、「糖尿病や高血圧を治療すれば認知症になりにくくなる」など認知症にならないための備えを学ぶ。2日目、1部は認知症に対する誤解を解き、正しい知識を身に付けて親子で予防のために心がけること、患者への家族の対応などを講演。2部はファイナンシャルプランナーを迎え認知症を患ったときのお金の問題や相続に関するマネー講座。3日目、1部は「シニアにこそ知ってもらいたい、認知症はけっこうよくなる」をテーマに、運動、食事、睡眠など、予防のために生活で気を付けることや患者にも効果があることを話す。2部は前回の参加者から寄せられた質問に答える。

　前回の参加者からは「認知症や高齢化社会に不安を抱いていたが、認知症に対する認識が180度変わって安心した」「症状が重くなっても良くなることが知れた」などの感想が寄せられたという。

　鴫原さんは「認知症は誤解が多く、治らないと思われているが、ここ10年の研究で『けっこう良くなる』ことが分かってきた。正しく知れば恐れることではないということを一人でも多くの人に伝えたい」と話す。「本人のためにも家族のためにもできることから予防に努め、元気で楽しく生きてほしい」とも。

　開催時間は1部＝13時～14時30分、2部＝15時～16時30分。10日は1部のみ。入場無料。事前申し込み不要。問い合わせは熊谷総合病院入退院支援センター地域医療連携室（TEL 048-525-6779）。