熊谷市のタタミ製造業者と木材業者、自立生活支援センターがコラボ開発・製作したオーナメント商品「くまがや縁（えにし）」が3月9日、いってんべーす。byカールヴァン（熊谷市筑波、TEL 090-9030-5892）で販売された。

タタミの縁の色合いを見ながら、合う色を決める組ひも

　い草を束ねて飾りひもでまとめ、天然木の台座に配置した同商品。木の香りとい草の香りで気持ちを落ち着かせ、部屋の湿気吸収効果も狙う。

　タタミ製造会社「たたみのスガ（須賀畳店）」が、タタミの製造工程で出る端材のイ草とへりを提供し、台座の天然木を水野銘木店が提供。NPO法人自立生活センター「遊TOピア」が製作を手がけた。販売は熊谷駅ビルアズ3階の雑貨店「いってんべーす。byカールヴァン」が行う。熊谷市の新製品開発応援事業補助金事業を活用し商品化した。価格は1個＝3,850円～6,600円。

　3事業所は昨年11月から何度も話し合い、商品完成にこぎ着けた。遊TOピア事業所長の栗原祐太さんは「遊TOピアは障がい者の就労を支援する多機能型事業所。利用者の手作り品販売に力を入れており、バック、ポーチ、腕ぬき、ティッシュケースなどの布製品や、ビーズアクセサリー、コースターなどバラエティー豊かな商品を取りそろえている。今後はミシンを使う製作工程を事業所にお願いできそうだ」と話す。「『くまがや縁』は、い草に添える木札に好みの文字を彫ることができ、畳のへり＝縁と、組ひもを使った商品で『縁結び』になることから、新築、開店祝いに、結婚祝い、定年退職や卒業の記念品にも適している」とも。

　製作を手がけた利用者の一人は「初めて組みひもにチャレンジしたので慣れるまで難しかった。店頭に並んだ商品を見て、すてきだなと思った」と笑顔を見せる。

　営業時間は10時～19時30分。